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立川市民オペラ「愛の妙薬」無事終了しました!

立川市民オペラ「愛の妙薬」無事終了しました!_c0251868_20525563.jpg大学院・二期会オペラ研修所とずっと勉強してきたものの、ここ数年は遠ざかっていたオペラの舞台。
一昨年・昨年はハイライトやひとつのアリアを歌うのみの出演などでオペラに携わることができたけれど、全幕通してソリストとしてオペラに出演することはもうないんじゃないかなぁ、とほとんど諦めていた私にとって、今回の立川市民オペラに出演できたことは本当に夢のようでした。

写真は尊敬する大好きなソリストの皆さまと!!
順番に、アディーナ木下さんと、ネモリーノ・大澤さん&ベルコーレ・柴山さんと、ドゥルカマーラ・東原さんと

皆さん歌声・演技力はもちろんのこと、人間的にも素晴らしく、稽古場で同じ時間を共有できたこと、稽古を離れての飲み会の席では色々なお話を伺えたこと、そして本番ではお客様よりも近い位置でその歌声を聴けたこと、などなど挙げるときりがないくらい本当に贅沢で幸せな時間を過ごさせていただきました。
そしてずっと共に稽古をした15日組の皆さんの公演も素晴らしかったです!!、
ネモリーノ・藤牧君は大学時代の同期で、今回こうして現場で再会できたことがとても嬉しく、本番の彼のアリア「人知れぬ涙」には本当に感動して、客席でボロボロ泣いてしまいました。
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マエストロ古谷先生には稽古が始まった頃、「もっと声が欲しい」というコメントをいただいてしまい、もう本当にどーしよーか、いや何とかしなきゃと、自分の師匠と相談しながら色々試したり、他のソリストさんをとにかく観察してみたり、何とか声を届かせるにはどうしたら良いのか?!と考える毎日でした。
そのマエストロが、カーテンコール後緞帳が降りた後に、「良かったよ、よく声が出るようになったね」と声をかけて下さって、それはもしかしたら一般的レベルにはまだまだ届いていない状態でありながらも、古谷先生の優しさから出たお言葉だったかも知れませんが、それでも本当に嬉しかったです。

私が大学院時代お世話になり、今回長年の夢が叶ってようやくご一緒できた演出の澤田先生。
指摘される弱点が学生時代と同じだったりして、「あぁ、全然成長してないじゃんか・・・」と落ち込みつつ、やはり先生の指導は素晴らしくて、それが合唱団の皆さんや他のソリストさんたちに向けられるアドバイスであっても本当に勉強になる部分がいっぱいあって、どの言葉も聞き逃したくない、という思いで稽古場におりました。
とても厳しいけれど、稽古を離れたらすごく優しい先生。カーテンコールの時は舞台袖で私の衣装姿をキチンと整えながら「堂々と胸張って、きれいにして出て行くんだよ」と声をかけて下さって、涙が出そうになりました。

私が演じたジャンネッタは、常に合唱団と行動を共にして起点となって動いたりすることが多い役なのですが、上手に絡めなかったり、自分が演技することに必死で周りが見えていなかったり・・・と稽古場ではいつも反省の連続でした。
そんな時に合唱団のお手伝い(コーラス・サポート)として入っている若手の歌い手さんたちが助けてくれたり、合唱指導に入っている先生方がさりげなくアドバイスを下さったりして本当に救われました。

立川市民オペラ合唱団は、立川市地域文化振興財団が主催した「合唱から学ぶ、市民オペラ学校」を母体にして今から10年前に発足したとても歴史の深い合唱団。
とても幅広い世代の方々が垣根を越えて一致団結し、今回も1年間練習を積んで本番を迎えられました。
皆さん本当に熱心で、いつも優しく声をかけて下さって、緊張してすぐカチコチになってしまう私にとっては癒しのような存在でしたし、全公演終了後には皆さんで準備して本当に暖かな打ち上げを開いて下さいました。

オペラは本当にたくさんの人たちに支えられて成り立っている世界なんだなぁと改めて感じた今回の本番。
一緒に演奏して下さったピアニストさん、楽器奏者の方々はもちろんのこと、舞台・照明スタッフさん、音楽スタッフさん、衣装・メイクスタッフさん、事務スタッフさんなど実際舞台上には立たないけれど本当にプロフェッショナルな方々の働きのおかげで、あんな美しい夢のような舞台に立たせていただけたこと、本当に感謝しています。

お世話になりました立川市地域文化振興財団の皆様、そしてご来場下さったお客様にも深く御礼申し上げます。

by liedereingang | 2015-03-17 20:59 | 終了した演奏会の記録